髪をテーマにした海外のホラーは珍しい気がする。ヴードゥーが絡むのだろうか。
意外にも黒人奴隷の歴史と絡んだ。
それと、ネイティブアメリカン。
エディマーフィの「星の王子ニューヨークへ行く」では、黒人の溜まり場は床屋。
「ゲットアウト」では、「俺たち黒人は悩みがあったらカウンセリングではなく、床屋に行く」というセリフがあった。
黒人は髪型に文化的なプライドがあるのだろうか。
アフロは黒人の魂らしいし。
日本では髪の伸びる人形、わら人形の髪の毛など、定番のモチーフである。
モノに魂が宿るという思想があるからだろうか。
本作、髪が引っ張られる時の痛みがものすごくリアルに伝わってくる。
社会における黒人のあり方なども描写される。
ホラー色を強めたジョジョ4部の山岸というところか。
後半はホラーアクション。
髪の毛が蠢く様子、絡め取られた死体など、結構怖い。
それにしても、髪の弱点が濡れることというのは、弱すぎないか。
水ぶっかければ一発か。