ミセスコロンボ

佐々木、イン、マイマインのミセスコロンボのレビュー・感想・評価

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)
4.0
ちょっと前に観た「his」の時にいいな〜って思った藤原季節君主演。
藤原君演じる悠二たちの心の中にいる、高校時代の友人、佐々木くんの話です。

随所に出てくる回想パートはたんなる青春群像劇じゃない。
そこにはおちゃらける事でやっと自分を保っていた佐々木と、もっと何かできたかもしれない悠二たちがいる。
不器用な4人の友情が続く。
観てて辛いシーンも淡々としかも笑えるように描いている。細川岳君、演技と思えない。

現在同棲している彼女役の萩原みのりさんにも、注目してしまう。
別れを覚悟しつつのやるせない感じが伝わってくる。
悠二の舞台稽古のセリフもドキンとするものが多い。
「表に立ったら自分で輝け。」と演出家に言われる。

とにかく観終わってズシンと、きます。
じっくり噛みしめながらみなければならない映画てす。

「悠二、おまえやりたい事やれよ。
おまえ大丈夫だから」
やりたい事やれなかった佐々木くんの言葉。です。