小学校の時に居たなぁ。あんまり勉強できなくて、服装も周りの子と比べるとちょっとみすぼらしくて。でも底抜けに明るくて、クラスのコメディアン的存在だったあいつ。後になって知ったけど、彼の家は父子家庭で、お父さんは仕事でほとんど家に居なかったって。勉強も見てもらえてなかったのかな。「算数のプリント、解き方教えて」って夜遅くに私に電話してきたこともあった。特に仲が良かった訳でもないのでビビった。唐突。佐々木とめっちゃ重なるわー！！あいつにも、佐々木みたく裏の事情があったんだろうか。あの明るさは、寂しさを見せまいと頑張ってたんだろうか。なーんて、相当昔の事を思い出しながらしんみりと観ていた。しみじみ、良い映画だなと思った。しかしあのラストが私的には受け入れ難くて…。急に梯子を外された感じ。ラストシーンまではとっても良かっただけに、残念です。とは言え、残念さをさっ引いても、刺さる映画ではありました。観て良かった。
