タキ

マシニストのタキのレビュー・感想・評価

マシニスト(2004年製作の映画)
3.9
あの奇妙なジャケ写のポーズがずっと気になっていた。蓋を開けてみるとクリスチャン・ベイル演じるトレバーが自分の痩せ細った身体を娼婦におどけてみせるというストーリーには直接関係ない動きだったが、奇妙と狂気が一緒になって視覚に訴える最初のシーンだったような気がする。
ストーリーもよくできている。ほんの少しの違和感(いつも同じ時間の時計、懐中電灯、間取りの同じ部屋など)を散りばめてラストで一気に回収していく構成であのホラーじみた激痩せと精神のバランスがドンドンおかしくなっていく展開から想像したオチとはまったく違っていた。心からホッとしてびっくりするほどスッキリ。
そしてクリスチャンベイル氏の狂気だけがあとに残るのだった(お体大切にしてください)
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