April01

悲しみが乾くまでのApril01のレビュー・感想・評価

悲しみが乾くまで(2008年製作の映画)
3.6
喪失と再生の物語。
ベニチオ・デル・トロ演じるジェリーを通して喪失の隙間を埋めていく家族の姿が哀しくも愛しく感じられ、やがてそれぞれ現実に戻る決断のシークエンスに涙が。
喪失の暗闇をどのように抜け出していくのか、そこに自分自身を喪失したとも言えるジェリーが必要とされ、彼もまた自分自身を取り戻していくプロットに静かな感動があり、唐突な場面転換や時系列のつぎはぎの粗さが気になる一方で、ベニチオ・デル・トロの演技が作品の質を高めているようでもあった。
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