悲しみが乾くまでの作品情報・感想・評価

「悲しみが乾くまで」に投稿された感想・評価

HAL2016

HAL2016の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

旦那の代わりに死ねば良かったなんて、赤の他人の奥さんから言われたとしたらどんなでしょうね。演出がいいですね。じっくり取って段々感情が高ぶって行くところなど感情移入して見ることができます。
yoshi

yoshiの感想・評価

3.8
突然、夫を亡くした妻。
突然、親友を亡くした麻薬中毒の男。
二人のどうしようもない喪失感と、感情を抑えて支え合う優しさが、痛いほど胸を打つ。

大切な人を亡くしたとしても、残酷にも残された者の人生は続くのだ。
この映画に常に漂う悲しみ。しばしばクローズアップされる演技者の眼で静かに語られる。

夫が放って置けなかった親友を、妻は夫の意思を引き継ぐかのように面倒を見る。
それが死んだ夫との唯一の繋がりであるかのように。
男から語られる自分の知らなかった夫の優しさに触れ、失われた心の隙間を埋めるかのように。

男は親友の死後、彼の気持ちに応えるように社会復帰を試みる。
しかし、親友の妻の悲しみを埋めてあげたくて、同居の申し出に甘える。
親友の妻と家族を支えることが、これまで面倒かけた親友への償いであるかのように。

物語が進むにつれ、見ていてとても辛くなる。
当然だが、麻薬中毒の男は死んだ夫の代わりにはならない。
親友の妻の優しさは、男同士の友情ではなく、男にとっては憐れみに感じられてくる。

ついに耐えきれなくなった妻は、感情を爆発させて泣き叫ぶ。
(なりふり構わぬハル・ベリーの演技)

夫の代わりにはなれないと気づいた男。
居場所を失った男は再び麻薬を摂取してしまう。(禁断症状の時のベニチオ・デルトロの演技がとてもリアルで衝撃的だ。)

亡くなってしまう夫を演じたデビッド・ドゥカブニーも微笑みの中にも真摯な眼差しで意思の強さを表現している。

匠みな演技者たちが、淡々とした映像の中、激しい悲しみと喪失感を抑えた演技で表現している。

胸に重く残る価値観を持つ映画。
繊細な短編小説をじっくり読んでいるかのような佳作である。
ただし、登場人物が優しければ優しいほど見ていてとても辛くなる…
とり

とりの感想・評価

3.5
「悲しみは癒えた?」逃避したい現実、この傷はきっと癒えないだろうーーーーそれでも生きてる、それが何より大切。何かを失っても生きてさえすればまたやり直せるから(→だから誤解を呼ぶ邦題)。
見るにはまだ早かった、こんな状況が来ないのが一番なんだけど。そして見る前に思っていたより真摯に暗くヘビーな時もあった、だからこその微かな光みたいな希望。スサンネ・ビア監督らしい"目"の演出で神経がピンと張り詰める。作中で白黒映画への言及があったけど、本作も光と影のバランス、陰影のメリハリが際立っていて登場人物たちの境遇や心境に寄り添っているよう。特に主演二人の適役っぷりと熱演にはタジタジで圧倒される、時に狂気じみているよう(ベニチオ・デル・トロがヤク中とか完璧、疑問あるなら彼のヤバい目を見よ!)。ジャンキー仮免許パパが加わった即席疑似家族の物語はその取っ付き難い語り口から単なるスリーピングムービーになる所を踏み止まって多少メロドラマ過ぎても抗い難い感情量で胸を打つドラマに仕上げているーーーー"ACCEPT THE GOOD"
自分はどれほどあの人のことを知っていたのだろう?最愛の人や子供について自分の知らなかった真実、それは些細なことかもしれないけどやっぱり気になる。意図せず残されたものが自分を剥き出しに衝突しながらも支え合う激しい様は冷えた心にも熱を帯びている。だからこれらを奇行などと片付けてはいけない、一蹴して忘れ去ってはいけぬ誰にでも訪れうる極限。ぼくなんかの想像だにできないほどの傷を負った人の言動やどんな心境になるかなんて何が正解か分からない。心に大きな穴を抱えて虚無に襲われても亡くなった人を本当に無くさないために何ができるだろう。悲しんでも悲しんでも悲しみ足りずまた手を伸ばしてしまう、終わりなど来ないように。まるで立ち直るには多くを失いすぎたように、それでもまた幸せになれると信じたい。それと同時に前に進むことも何かしらの方法でできるはず。きっと深すぎてぼくの経験も心も追い付いていないのだと思う、ある意味で取り残されて寂しくなる。けど、こういう喪失感から立ち直ったりする系の物語って残される人たち金持ちの割合高くて生活に困っていなさそうだからリアルに欠けることも(緑の生い茂った綺麗に整った庭があって、と)。それだけ集中して心情にだけ注力できるということもあるかもしれないけど。この夢から覚めても決意が揺らがぬように自分を正す、そんなキッカケを探してる。火事で何かを失ってもまだ間に合う本当に大切なものに至る試み。

「パパみたいに死ぬの?いつ?」R2-D2なら友達になれる→デルトロのスター・ウォーズ出演に向けての10年越しの前フリか
「またハッピーな気持ちになれるかしら?」
「暗いと輝くのか」「自ら輝くの」
「善は受け入れろ」
「最高にハッピーな気分だ、そこで目が覚める。二度と触れない、二度と触れない、二度と触れない」
勝手に関連作『チョコレート』『21g』
苺

苺の感想・評価

3.4
旦那さんを亡くして苦しむ妻と旦那の親友がメインな話。
親友は弁護士だったのにドラッグ中毒になってしまったんだけど、ベニチオの演技が良いね〜♡
渋くてかっこいい!
結構暗い感じなストーリーな中に感動があるんだけど、特に泣かなかったな。
でもハルベリーの演技も良かった。
邦題がなんだかなーだったので期待せずに観たところ、思わぬ佳作を発見した気分に。
冒頭からすごく丁寧な画像に惹きつけられ、なんだろう?と思うウチにドラマに引き込まれ・・ただちょっと麻薬中毒からの再生を綺麗に描きすぎというか「そんな簡単なもんじゃないだろーよ」と思わず画面に突っ込み入れたくなるシーンもあったが、それを見せたかったんじゃないのかも知れない。
扱ってるテーマが重いのに表立って非道い人間が出てこないのも後味の良さにつながっている。
McQ

McQの感想・評価

-
デヴィッドドゥカブニーは「Xファイル」以外では初めて観たかも。
今や時の人だと思ってました。

デルトロがこの役を受けた事が疑問だったけど、後半になって確かに役目を果たしているなぁと感じました。

結構涙もろいはずなのに終盤にかけて中々入り込めず。

ここで泣け!と言わんばかりの映画的演出や設定が気になってしまい、、

涙が出てこない!(ToT)
そんな自分に涙、、

グリーナウェイ監督作品の後に観るべきでなかったかも、、
あんまり内容深くは覚えてないけど面白かった記憶。
デルトロとハルベリーがめっちゃ良かった気がする。
精神的に未熟過ぎる二児の母に
終始 は? はぁ? ハァ? な一本
あんな豪邸設定もいらねー
何か大人の事情でも?
悲しみ乾くどころか妬みしか湧かん
デルトロはさすがトレスポ状態でも上品。
ハルベリーは、、ソードフィッシュ的ヒロインがお似合いだと思います、、
nakusu

nakusuの感想・評価

-
何かが解決するわけでもなく
誰かに進められる映画でも無いけれど
このタイトルに引き寄せられる心情の時
凄く意味のある映画になる
なお

なおの感想・評価

3.5
夫を殺害されて亡くした妻にハル・ベリー、その夫の親友で麻薬中毒者にベニチオ・デル・トロ。

夫を亡くし現実を受け止められないオードリー。麻薬がやめられないジェリー。父を亡くした子供。皆、もがき苦しんでます。
オードリーがジェリーに嫉妬する心理、わかる気がする。
お父さんを亡くした子供が意外と悲しんでるように見えなかったが、後半で娘の父への想いがわかる。子供も必死で耐えてる姿にホロリとします。

ベニチオの麻薬の発作の演技がリアルだった。
>|