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タイラー・レイク -命の奪還-のTSのレビュー・感想・評価

4.0
【壮絶な12分間】85点
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監督:サム・ハーグレイヴ
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション
収録時間:116分
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久々にネトフリ独占配信作品見ましたがこれは完成度が高かったです。ネトフリ侮れませんね。クリスヘムズワース主演に、エンドゲーム などを手がけたルッソが脚本の作品だから面白くないわけがない。話の筋書きとしてはありがちなものかもしれませんが、裏を返せばストーリーがシンプルということでアクションシーンに集中できます。大胆なカーチェイスや銃撃戦、肉弾戦などお腹いっぱいになるシーンが多いです。中々お金がかかってそうでして、ネトフリの財源を窺える作品です。

ムンバイの麻薬王の息子がバングラデシュの麻薬王の組織に誘拐される。闇の業界からの依頼を生業としている傭兵のタイラー・レイクはこの難しいミッションを引き受けるのだが。。

話は至ってシンプルであり、誘拐された息子を凄腕の傭兵が助けるという話。今作の良いところは二つあります。一つは、この助ける過程がありきたりの他作と違って、早々に息子を助けれるという設定です。つまり、今作は息子を救出してからが勝負なのです。バングラデシュのダッカという異国の地でどうやって逃げきるのか。麻薬王の息が警察にもかかっているため、街全体が敵。最初から最後までいかにしてここを抜け出すかということに特化しているので全く飽きません。
もう一つは、これが最たるものと思いますが、ネットでも話題になっている12分間のワンカットアクションシーン。これは途轍もないシークエンスであり、クリヘムもかなり苦戦したとか。同時にクリヘムが誇りに思えるほどのシーンのようでして、実際見てみると納得せざるを得ない出来になっています。壮絶なスラム街でのカーチェイスからはじまり、タイラーとサジュの肉弾戦および銃撃戦。途轍もない迫力があり、今作最大のセールスポイントでしょう。カーチェイスのシーン、いつのまにかカメラワークが車の中からになっているのは驚愕でしたね。どうやって撮ってるのでしょうか。この迫力なら映画館で見たいとも思えます。タブレットで見るのがややもったいない。

橋での銃撃戦も見応え抜群ですし、まさにアクションに特化した作品。そもそも麻薬王の息子を助けるということがどうなの?と思えてしまいますが、そこはタイラーと麻薬王の息子が死線を乗り越えていくのを見ることによって、不満が解消されていきます。ネトフリを登録している人は是非。
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