回想シーンでご飯3杯いける

まともじゃないのは君も一緒の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

3.8
成田凌と清原果耶。今、最も旬な2人による会話劇。

イケメンなのに彼女が出来ない予備校講師と、世間を達観しているようで実は頭でっかちなだけの拗らせ女子高生。性格はほぼ正反対なのに、何故か会話のテンポが上手く噛み合ってしまう2人が、当初は異性として意識していなかったのに、、、という展開は、ありがちと言えばありがちなのだが、オリジナル脚本によるスピード感抜群のやりとりで、どんどん作品の世界に引き込まれる。2人の家庭環境など、描き足りない部分もあるのだが、敢えてそこをそぎ落とす事で、90分の上映時間に対する没入度は高まっているのかも。

現代人の型にはまった人生観?みたいに深堀りしようとせず、まるで漫才のような軽~い言葉遊びと爽やかなオチで小気味良くまとめたのは大正解だと思う。

劇中の台詞では「普通」を連発しているのだから、タイトルは「普通じゃないのは君も一緒」で良かったのでは?っていうのが、ちょっと気になった点。