ゴリアテの憂鬱

荘園の貴族たちのゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

荘園の貴族たち(2020年製作の映画)
3.9
ロシアの哲学者, ウラジミール・ソロヴィヨフの『三つの対話(戦争・平和・終末)』を映像化した会話劇。

領主, 政治家, 将軍, 公爵, 貴婦人と、立場の異なる貴族たちが、善と悪の関係性や戦争,宗教観などについて、それぞれが自身の考えを語り、自身が話してない時は他人の発言の揚げ足を取り、愚かにマウントを取り合う様子を、6部構成、延べ200分に渡り描いた大作。

会話劇もそれぞれのキャラがあって、それなりに面白いんですがいかんせん長過ぎてちょっと疲れました。

でも、ロシアの歴史や考え方が少し垣間見えて勉強になりました。

室内の装飾や衣装など、映像の美しさは特筆するものがありました。