SABU監督ということもあり、ちょっと覚悟をもって観に行ったけれど、思っていたよりもヘビーだった･･･。それでも打ちのめされずに済んだのは、この映画がラブストーリーでもあったからかもしれない。
玻璃が清澄に心を開いていく過程でのふたりの会話が好きだったな。何か波長が合ってる感じがして。あと、尾崎姉妹の会話も好きだった。要領得ない話し方にちょっと焦れったさも感じたけれど、ふたりとも根っこに強さと優しさがあって、好感が持てた。
終盤にかけて不穏さが増していって、酷い苛めにあっても学校に行き続けた玻璃が本当に抱えていたものを知った時、なんて酷なんだろうとちょっと衝撃を受けた。一気にホラー感が増して、どうなってしまうんだろうか･･･と清澄と玻璃の行く末が怖かったなぁ。もしこの映画が玻璃側から描かれていたら、私は観れなかったかもしれないと思った。
#44_2021
