MotoharuMiwa

ブックセラーズのMotoharuMiwaのレビュー・感想・評価

ブックセラーズ(2019年製作の映画)
2.4
古書を愛す人々のインタビューをまとめたドキュメンタリー。

NYの古書のブックフェアを裏側から見た…と公式サイトの解説あるので
ブックフェアを追っているドキュメンタリーかと思い込んだから、
ほぼ出店している骨董価値のある本や希少本を扱うプロフェッショナル“ブックセラー“のインタビューだけを集めただけだった。
ドキュメンタリー映画としての出来はあまり良くなかった気がする。

ブックセラーを追った!というよりは
インタビュー集というノリなので
ブックセラー界の大物やNYの著名人のインタビューはそのような世界が好きな人、興味がある人には興味深い映画になっただろうけど、そうでもない人には永遠と続くインタビューは眠くなるかもしれない。

個人的には興味はある人もない人も、
自宅でゆるりと鑑賞するのがベストな映画のように思えた。

勝手な期待もあったので
映画館で観たのが損をした気分になってしまった。

ファッションやアートもドキュメンタリーと違って美しい撮り方も全くしてなくて、映像的にも魅力は少なかったかも。

また日本の高級本という歴史は浅く、江戸時代は本をレンタルするというようなノリが庶民〜中流の武家の中にあったので
欧米のレザーのハードカバーで作られているような長く保管するための高級本はなく、上流階級の骨董品としての古書集めの趣味はなかなか理解し難いところも、この映画の理解度を下げているのかもしれない。
MotoharuMiwa

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