WOWOWで録画して鑑賞。
劇場でやっていた時、気にはなっていたものの、結局観なかったんですよね・・・
キャストは安定感あるし、良い出来なのかもしれないけど、ただでさえ殺伐としてきてる不安の多い時期に、わざわざ劇場まで足を運んでズーンと落ち込んで帰りたくないなあ・・・って思ってしまって。
だってポスターからして、最後重々しい気持ちで帰ること間違いなしだもん。
実際観てもそうだったけど。笑
万引きして逃げた少女を追いかけたらその子が事故にあって亡くなってしまい、その父親は泣き叫び・・・重い。重いよ。
店だったり娘だったり身の潔白だったり保身だったり正義感だったり、それぞれが何かしら「守りたいもの」があって、それを守ろうとするが故に少しずつ歯車が狂って行った感じだけど、それがなんだか途中から当事者の少女を差し置いて、取り巻く人々の「守ろうとする自分」に軸がぶれていってしまっているような気がするのがどうにもモヤモヤするポイントかもしれない。
互いの「想い」を振り翳してマウント取りになっているような。
それが人の面倒臭さで、リアリティがあるんだけども。
でもやっぱり、自分の精神状態が元気な時でないとちょっとしんどい映画ではあるかな。
古田さん大好きだし素晴らしい役者さんですけど、それだけにこの親父さん、終始観てて辛いわー。
桃李くんの謝り続ける姿も。
事実はもう確認できないし、相手を屈服させて謝らせても、それで気が済むって問題じゃないし、誰も救われないものね。
いつかこの親父さんの中で店長に一言謝れるようになるくらいに気持ちが消化できると良いな。