間に合わせ
なにが青くて、どうして痛くて、どうやって脆いんだろう。なんて思いながら岡山天音さんに思いを馳せて映画館へ足を運んだ。
「世界を変える」と=は「自分も変わる」なんじゃないかと思って斜め上から見ていたけど、結局人間なんて最初から変わろうと思って変われるものではないし、それも好んでこの自分と一生付き合っていかなきゃならないのよ。知ってる、知ってるけどさ。
変わらなくてもいいもの、と、変わらなきゃいけないことは違う。一貫して「この世界を変える」と言っていた彼女は第三者によって「そのためには方法が必要だ」ということに気付いたのかとも、思う。
なりたい自分になれなかった、そんなこと言うけどギター背負った彼女の世界は確かに君で変わったんだよ。世界は変われたんだよ。
理想を追い求めすぎたらなりたい自分になれないっていう矛盾と共に青くて、痛くて、脆かった自分と間に合わせた大切な人たちと歳とっていくんだろうなあ。