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スクールガールズのnt708のネタバレレビュー・内容・結末

スクールガールズ(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

もっとポップでキラキラした青春映画を期待していたのだが、思いの外、静かで重みのある作品だった。無論、こういう映画の大好きな私にとっては大歓迎である。

主人公は父親を亡くして、母と暮らす年頃の女の子。通っている修道院のクラスメイトとともに少しずつ大人の味を覚えていくのだが、そんなクラスメイトとのある出来事がきっかけで、母の過去と自分の置かれている境遇と向き合うこととなる。変化の激しいこの年齢で、少しだけ大人になった彼女を最後に観たとき、観客は自分の青春時代を回想せずにはいられなくなるだろう。

それにしても本作に登場する人々は何と目が輝いているのだろう。光源とアングルの絶妙なバランスによって、目が印象的なショットが数多くみられるのは本作の特徴のひとつである。普段あまり、というより全くスペイン映画を観ないので、これがスペイン映画か、、と良い勉強になった。他のスペイン映画も観て、どのような特徴があるのか、じっくり研究したいものである。
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