HAYATO

Swallow/スワロウのHAYATOのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.4
2023年310本目
「異物を飲み込む」衝動を抑えられなくなってしまう女性の物語
これが映画デビュー作となったカーロ・ミラベラ=デイビスによる独特な演出に釘付けになった。アリ・アスターのようなカルト的な人気を得るフィルムメーカーになっていきそうな予感。
ミステリアスな雰囲気漂うヘイリー・ベネットが美しく、異物を飲み込んだ時に浮かべる恍惚の表情がすごく印象に残る。そして相変わらずジェニファー・ローレンスに似てた。
この作品を見るまで異食症という病気が存在すること自体知らず、それも飲み込んじゃうんかよ!と思わざるを得ないシーンにヒヤヒヤが止まらなかった。
主人公のハンターが、成功者の夫とその両親によって「完璧な妻」であることを求められる姿が気の毒で、異物を飲み込む行為によって彼女は心の平穏を保とうとしたのかもしれないと感じた。
抑圧に苦しむ女性が解放されていくフェミニズム的な要素を孕んだストーリーと、美しくも危なげない世界観が絶妙にマッチ!
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