SPドラマは観たものの、連ドラは半分ほどしか観ていないから、最初はちょっと観るのを躊躇った。でも、例えドラマを観ていなくても、この映画の良さは充分伝わるんじゃないかなと思う☺️
乙女の憧れ京都旅行でふいに騒がしくなるケンジの心の声に笑いつつ、いつもとは違う相手の行動にふと不安になる気持ちは分かるなぁと思った。外から見ればそんなことないでしょっていう妄想も、悪いことほどどんどん膨らんで暴走しちゃって。ケンジが田淵と一緒にいる姿を目撃して嫉妬したシロさんも、勝手に妄想膨らませて勝手に心配して。互いにそれが杞憂だった時のふたりは安堵の顔を見せたけれど、相手を大切に想うからこそ伝えられずに言葉を呑み込んでしまうふたりもいて。相手を想ってちょっとしたズレが生じてしまったシロさんとケンジがチクチクと心を痛めている姿に、私もチクッとした。
だからやっぱり、「一番近い人間に思ってること言わないで、じゃあ誰と本音で付き合うんすか」ということは大事で。好きな人と囲む食卓にはやっぱり笑顔があって欲しいなと、シロさんとケンジを観て思った。
映画だからという変な気負いのない素敵な内容に仕上がっていて、もう本当に心地の好い映画だった。これからも美味しい料理が、シロさんとケンジの日常を彩るんだろうな。
#129_2021
