パピヨン

護られなかった者たちへのパピヨンのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.9
まず二つ言わせて下さい。1.曖昧な表現になりますが、彼女がそこを選択するとはどーしても思えない。この辺りの答は原作に在るのでしょうか。2.私、阿部寛と云う俳優を見誤っておりました。今まで彼の何を見ていたのでしょう?立派な役者さんになられてました脱帽です。
164万あると云われる、生活保護世帯の現状を絡めたミステリーでしょうかね。生活保護と聞くとまず頭に浮かぶのが不正受給問題です。自らは働かず楽して国から、税金から搾取して最低だ!な~んて、世間に思わせるニュースしか伝えませんからね。でもその実体は手を差しのべるべき弱者に届かない、そして護られるべき人も手をのばさない。弱者にもプライドもあれば意地もある、世間の風潮も無駄に厳しい。数パーセントの不正を恐れるより人間の、同じ日本人(日本に住んでいる人全て)のイノチが第一なのに。そんなこんなでこの面白い映画が出来てます。私、原作者“中山七里”作品をしばらく追いかけます。そして、永遠の時間の中の一瞬で、この地球上で、たまたま同じ日本人(同上)になった他人に、もっともっと優しく出来るように精進します。
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