掛谷拓也

護られなかった者たちへの掛谷拓也のレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.8
震災後を舞台にした今の日本の生活保護をテーマにした映画。生活困窮者の保護の役割を十分に果たしていると言えない今の制度を、保護されるべきものを立派に保護した者、保護されるべきだったのに保護されなかった者、保護することが仕事のはずなのに全うできなかった者、それを犯罪を通して告発する者、それを庇うもの、それを追い詰める者のエピソードで描く。ドキュメンタリーではリーチしない観客に生活保護の矛盾と限界を伝える意味は十分にある。