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サンダーロードのslowのレビュー・感想・評価

サンダーロード(2018年製作の映画)
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『おもかげ』同様、好評だった短編の後日談を、長編として新たに描いた作品。ジム・キャリーがシリアスに滑稽を演じると、何とも不思議な空気が生み出されて面白いのだけれど、本作にもそんな雰囲気がある。ただ主演を務めたジム・カミングス(監督、脚本、主演など多才)はジム・キャリーのような顔芸を持っているわけではないので、人によっては笑いどころなのか滑っているのか真面目なシーンなのか不道徳なのかと全編にわたり困惑してしまうかもしれないし、爆笑したい人や感動でボロ泣きしたい人にとっては、煽りが中途半端で歯痒く感じられるかもしれない。でも個人的にどれもツボ。何故か何度も観たくなるやつ。だから評価は甘めの高め。きっと惚れたんだと思う。もしかしたら、誰も真似のできないような作品をこれから作ってくれるのでは、と期待せずにはいられなくなる監督の才能に。
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