ベべべっち

スピリットウォーカーのベべべっちのレビュー・感想・評価

スピリットウォーカー(2020年製作の映画)
4.4
12時間ごとに魂が乗り移る(幽体離脱?)

前々から楽しみにしていた作品。
(もちろん初日に直行)
期待通りにめちゃめちゃ好きなやつだった。

自分の身体が行方不明。
そして記憶もない。

そんな男が主人公のノンストップサスペンスアクション。

肉弾戦も銃撃戦もカーアクションも流石のクオリティを維持しながら、冒頭から読めない展開が面白い。
主人公もだけど、観ているこちら側も最初から「え?どういうこと?😳」と思わされながら、ストーリーが進行していく。
あっという間に終わっちゃった。

ユン・ゲサン演じる主人公が、事故で意識が朦朧としているところから物語は始まる。
自分の名前も、過去の記憶も何もかもが思い出せないユン・ゲサン。
病院での聴取後、とりあえず所持品を頼りに家に帰るが、やっぱり何も思い出せない。

そんな時、場面が一変し、違う場所に瞬間移動するユン・ゲサン。
ガラスに写った顔を見ると、さっきまでの自分と全く別人になっており、パニックに陥る…

(そして、観ているこちら側もパニックに陥る。)

映像としては、ユン・ゲサンが乗り移っている状態の人間と、ユン・ゲサン本人の画が何回も交互に映るので、撮影が大変だったんだろうなぁ…って思った。
同じシーンを別の役者で撮ってるような感じだし💦
それを戦闘シーンでもやっていたから尚更🤭

物語的には、12時間ごとにランダムで他人の身体を乗っ取りながら、ユン・ゲサンが自分の正体や記憶を探っていく。
そして同時進行で、すでに巻き込まれている陰謀に立ち向かっていく様子が描かれる。

最後の方まで観ている側も真相がわからないので、サスペンスミステリーとしても面白かった。

ユン・ゲサン以外のキャストでいうと、その辺のホームレス役のパク・チファンが印象的。
もはや相棒ポジションで、だんだん見せ場が出てくる感じが良かった。

万人受けはしなさそうだけど、めちゃめちゃ好きな作品でした。