ようすけ

暗く不気味に静かな日のようすけのレビュー・感想・評価

暗く不気味に静かな日(2014年製作の映画)
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登録すれば良作の短編を見ることができるブリリアショートショートから。これおすすめです。

「最後に降ってきたのは何でしょうか。」
という明確な問いがある。

それでも、映像の中の様々な要素を繋ぎ合わせるのが難しいのでいくらでも思い浮かぶ。

魚が降ってくるのは夢占いでは何らかの施しがあることを暗示するらしい。

ロシアの寓話で金の魚という話もある。優しいおじいさんと強欲なおばあさんの話で結局お婆さんの強欲が祟ってすべてを失う話。

美しい魚が謎の男がもたらす物や能力かと思った。でも、別の島に行ったら奇妙なものが落ちてきたことを考えると、むしろ島の人々の欲望を形にした何かなのか。

だから本当はその島に住んでいる人々を見ないと何が落ちてきたか分からない。

テーマは人間の欲望か、異文化理解か。

グローバリゼーション?


何て色々考える時点で術中にはまっているんだろうな。

読み解くためのコードはあるがコンテクストが謎に包まれている。だからこそ人によって解釈が違ってくるのか。

テーマを恋愛にしたらどうなるか。
ほしいものは分かった。色々頑張ったつもりだけれど求めるものが強すぎて上手くいかなかった。そして「あなたはなぜそうなの。そんなの知らなかった。」と言われる、次に付き合った人が求めるものは、とても奇妙で驚いた。いやぁまだどんな人か良くわかってないしなぁとなる。
テーマを自分で決めてコードを繋ぎ合わせて話を造れという構造だったりしないか。


ただ単に欲望の話ではない気がする。
テーマを好き勝手当てはめて考えてみると面白い。

転勤?再婚?転校?想像してみると…………。
ようすけ

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