ハル

神在月のこどものハルのレビュー・感想・評価

神在月のこども(2021年製作の映画)
3.2
ちょっと内容が希薄だったかな。
何処とは言いづらいけど、キャラの個性やストーリー構成含め、全体的にインパクトが弱かった印象。

韋駄天というからとてつもないスピードで進むのかと思いきや、周りの時間がゆっくり進むようになり、自らの足で普通に走る展開…何とも。
やや、拍子抜けしてしまった。
折角のアニメ形式なのでもう少し動きがあればシンプルに楽しめたと思う。

それでも、日本の清く美しい文化を強く感じさせてくれたり、神社やそこに纏わる神様など、古来から大切にされてきた神格なるモノを今一度認識する事が出来たのは良い点かな。

“miwa”の音楽もピッタリ。
終盤の見せ場に流れた際は、彼女のハイトーンボイスがテンションを最高潮に引き上げてくれ、作品の持つ臨場感そのものが増していく感覚を味わえる。
けど、それ以外ではやはり物足りない感が否めない。

台詞や話の進め方が若干まわりくどく、集中力が途切れてしまいがちになるので、もう少し工夫が欲しい作品。
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