しらが

TITANE/チタンのしらがのネタバレレビュー・内容・結末

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公は、幼い頃の交通事故により、頭の中にチタン板が埋まっている女性アレクシア。ダンサーとして働く彼女は、しつこく迫るファンの男を殺めてしまった夜に“車”からの呼び声に導かれ、まぐわったことから体に変化が現れはじめて…。

自分の頭の中を整理するためにあらすじを書き出してみたけど、字面だけ見ると意味がわからんな。これが正しい解釈なのかもわからないけれど。実際見ても奇妙な光景の連続で、狂気の沙汰でした。

頭の中にチタンが入ってから異様なレベルで車に惹かれるようになったというのはまあわかる。
それから車と直接交わるという行為に及ぶ辺りから「ん?」となり始め、謎の子を身籠る段階までいくと完全に人知を超えた領域だと感じた。よくこんな設定思いつくよなあ。

中盤から、アレクシアは”アドリアン”という男性になりすまし、消防士をしているアドリアンの父ヴァンサンのもとで暮らしはじめるんだけど、女性であることを悟られない為にさらしを巻く描写にちょっと違和感。
あの大きさのお腹はさすがに無理だろうと思ったけど、気にしすぎるのも無粋かな。

内容が内容なだけに、鑑賞後の疲労感が半端なかった。ただ、こういう体験はそうそうできるものではないのでこれはこれで良い。
無機物フェチというのか、一部の特殊性癖をお持ちの方にはかなり刺さる作品なのかなと思いました。
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