このレビューはネタバレを含みます
最高だった…
究極の愛のストーリーに感動した…泣
凄いものを観せて頂き、
本当にありがとうございます!
以下、思いつくまま
ストーリーのメモです。
・破壊(死、老い)と創造(生、新たな命)の物語。
・精神的な男性、女性。
肉体的な、精神の器としての男性、女性。
個人は精神性を重視するが、
社会は身体性を重視する。
ここにジェンダーの問題が生じる。
・全て(男女であること、人間であること、モノ)を超越した愛(まさにキリスト的な。ただ、モノへの愛はキリスト的ではない。)
キリスト教は唯一無二の神であり、神が人を作った。つまり人間は特別。自然、動物(ペット含む)、モノ、AI等々は人間よりも下の存在。
だからこそ宗教をも超越した究極の愛のストーリー。
・簡単に人を殺していた主人公がおばあちゃんを救う。命の尊さに気付いていく。
・主人公と消防士の関係性が徐々に変わっていくのが凄い。心理描写が素晴らしい。
・良心が死ぬ、というのもシュール。
シュールで笑える場面もたくさんある。最高。
ストーリー以外のメモ。
・タイトル。TITANEはギリシャ神話のティタン親族からもきている?
・音楽。良かった…めちゃくちゃおしゃれ。
オープニングのTITANEの文字のシーン。
海辺の家で上裸の女性を殺すシーン。
これらのシーンのときの音楽が特に良い。
・映像。前半はグロくて思わず痛い痛い!とこちらが叫びたくなるようなシーン多数。
後半から究極の愛へ向かっていく。ギャップすごい。ユリゴコロ的な?笑
・火の意味。
火はメタファー。最初のダンスシーンの車も火の絵柄。後半のダンスシーンの車は消防車。
火は死、破壊、焼失、喪失の象徴であり、
同時に人間を造ったとも言われるプロメテウスの火でもあり、創造、新たな生命の誕生の象徴でもある。
両親も焼死。息子も焼死したのでは?子供が棚の中で焼死しているシーンがある。消防士の不注意で息子は死んでしまった?
・公式サイトの完全解析ページも面白い✨
とにかくストーリーも映像も音楽も
素晴らしかったです!
決して万人向けでは
ありませんが笑
個人的に今年観た映画のベスト5には
入るかも?(公開は2021年ですが😂)
フランス映画の凄みを感じる、
非常におすすめの1本です!