なんだろ、面白かったんだけど、彼らのアクションを観ていてずっとパズルのピースが当てはまらない不完全な感覚を抱いていたのは、彼らが彼らの特殊能力であるところの不死身を発揮すればするほどそれはつまりは彼らが肉弾性においてはたいしたスキルを持っていないということで、不死身らしい悠久の歴史をこれまで刻んできたとはいえ、一般軍人相手に割とめっぽう打たれて倒れているのは、即座に復活するとはいえ、これは果たして彼らのブランディングにポジティブな効果を与えているのだろうかと思うわけ。つまり不死身のスキルが発動すればするほど、発動主体がかなり弱いという証左になる。
むろんこの作の売りが不死身の彼らであることからいたしかたない部分もあろうが、しかし何とも作品じたいに大いなる矛盾を内包した強みでもあり弱みでもあり、といったところかな。ま、それでも最後まで鑑賞できたのはシャリーズセロン姉の存在感ゆえ。
