たく

オールド・ガードのたくのレビュー・感想・評価

オールド・ガード(2020年製作の映画)
3.9
シャーリーズ・セロンのNETFLIX新作という以外に何の情報もなく観たので、開始10分過ぎくらいで題名の意味が分かる突然の展開に衝撃を受けた。超人じゃなくて普通の人間(厳密には普通じゃない)にこの設定を持ってくるのはアイデア勝ちと思った。
でもNETFLIXの作品紹介文ですでに基本設定をネタバレしてるので、大半の人は設定を知った上で観てるんだろうね。映画には、一切何も知らずに観た方が楽しめる場合と、ある程度の前情報がないと楽しめないのがあるから難しい。

4人組のチームに黒人女性兵が1人増えるあたりの流れが上手くて、アンディとナイルが飛行機の中で手合わせするシーンのアクションも抜群。
不死身であることに伴う孤独と悲しみが描かれてて、それでもいつか終わりが来るってあたりは「ローガン」思わせた。
シャーリーズ・セロンのアクションのキレが素晴らしく、刀と銃の二刀流のシーンが決まってたね。全編にわたって人を殺しまくる残酷描写が溢れかえってるので、合わない人もいるかなーと思った。あと「バスターのバラード」で哀しい役を演じたハリー・メリングの浅はかな悪党ぶりも良かった。彼やコプリーの「人類が不死を手に入れる」という目論見は、それが成功しちゃったら死ぬ人がいなくなり、地球上に人が溢れて住む場所も食べ物なくなっちゃうじゃんって思った。まあ宇宙に進出すればいいんだろうけど。
あと、クインの伏線がちゃんと回収されてホっとした。
たく

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