ゴン吉

トランスフォーマー/ビースト覚醒のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
自動車がロボットに変形して地球外侵略者とバトルを繰り広げるSFロボットアクション「トランスフォーマー」シリーズの第7弾。  

アンソニー・ラモスとドミニク・フィッシュバックがW主演。 

1994年、オプティマスプライムをリーダーとする地球外生命体のロボット軍団トランスフォーマーたちは、宇宙征服をたくらむユニクロンによって母星が襲撃され、地球に逃げてきたが、トランスワープキーを手に入れて故郷の星に帰ろうとしていた。一方、宿敵のユニクロンはトランスワープキーで宇宙を支配しようと企んでいた。このトランスワープキーの争奪戦に巻き込まれた地球人のノア(アンソニー・ラモス)とエレーナ(ドミニク・フィッシュバック)は、ユニクロンによる地球侵略を阻止するため、トランスワープキーを破壊しようと画策する。そこに地球型動物の姿をしたメカ・ビースト戦士マクシマルズ加わり、ユニクロンとのバトルが繰り広げられる....   

動物の姿をしたビースト戦士(マクシマルズ)が初登場し、新たな物語が幕を開ける。
主役の二人が黄色人と黒人で、シリーズ恒例の白人が主人公でないことに注目です。
黄色人のノアは才能はありながらも重病の弟がいる貧しい家庭で就職活動中。一方、黒人女性のエレーナも才能がありながらも博物館で無能な白人学芸員の助手としてこき使われていた。
アメリカの抱える人種差別社会を風刺していて興味深い。
本作ではお馴染みの自動車がロボット生命体に変形するトランスフォーマー軍団に加えて、ゴリラやハヤブサ、チーター、サイに似たアニマル型メカ生命体が新登場。
異星の生命体にもかかわらず、地球の生物の形態とそっくりなのが違和感を感じます。
アニマル型メカ生命体の登場に合わせて本作は森林がメイン舞台。
ペルーのマチュピチュ等の遺跡での発掘など考古学ロマンを絡ませながらストーリーが展開する。
もちろん主軸のカーアクションも見どころで、日本車のガンメタのスカイラインGT-R R33とドイツ車のシルバーのポルシェ911による日独を代表するスーパーカー対決も楽しめる。
果たして白人社会に虐げられた有色人の二人の人生は如何に?
特にノアの再就職先に注目です!
「君のような人間が欲しい 考えてくれ」  

2023.7 イオンシネマの試写会で鑑賞(吹替・川又勝利 訳)
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