ひろぽん

トランスフォーマー/ビースト覚醒のひろぽんのレビュー・感想・評価

3.7
『トランスフォーマー』7作目

オプティマス・プライム率いるトランスフォーマー達が地球に来て間もない1994年。あらゆる星を丸呑みにして食べ尽くす、規格外サイズの最強で最悪な敵である「ユニクロン」が地球を次の標的に動き出していた。危機に立ち向かうべく、プライムが仲間たちを集め、戦いに巻き込まれてしまった人間のノアやエレーナ、地球を救う新たな希望であるビーストたちとともに立ち上がり地球を守る物語。


時系列でいうと『バンブルビー』の後の1994年のニューヨークが舞台となる。

『トランスフォーマー』シリーズは3作目までしか観たことがなく、これまでの作品とは独立した新三部作の1作目らしいので何の予習もせずに鑑賞。

オートボットたちが地球に来て間もない頃の時系列から物語が始まる。

宇宙空間のどこにでも自由に移動できるようになるアイテム“トランスワープキー”を巡り、最強の敵「ユニクロン」の手下であるテラーコンたちと争いを繰り広げていく。

乗り物から変形するオートボットたちの故郷であるサイバトロンへの帰還を願うオプティマスたちと、故郷を襲われ窮地のなか脱出して地球へ避難してきた動物から変形するマクシマルたちが協力し合い、トランスワープキーを死守するべくテラーコンたちヴィランと戦う。

オートボットのリーダーオプティマスプライムと、マクシマルのリーダーオプティマスプライマルが並び共闘する姿は興奮した。それにしても名前が似すぎててややこしい。

今作で新登場となる主人公の相棒として活躍するミラージュの、ムードメーカーでチャラチャラした雰囲気なのに情に熱く頼りになるキャラがとても好き。シルバーの964型ポルシェ911にトランスフォームする車の姿も乗りたくなるほどめちゃめちゃカッコイイ。この車種が世界に55台しか存在しないという希少さで、非常に価値が高いらしい。そりゃ盗みたくなるわ。

最後のノアがスーツを着用してるシーンはアイアンマンを連想してしまう…

全然世代ではないので本作で『ビーストウォーズ』の存在を初めて知った。タイトルが『ビースト覚醒』だからビーストたちが物凄く活躍するのかと思えば全体的にイマイチで活躍場面が少なかったかな。主にゴリラのプライマルとハヤブサのエアレイザーくらいしか目立ってなかった印象。

地球に来たばかりのオプティマスって自分たちのことしか考えてなくてだいぶ尖ってたんだね。これまでの作品のイメージだと人間のことも考えてくれる正義感の強いリーダー像だった。

90年代の作品という事でNotorious B.I.G.の『Hypnotize』や、LL COOL Jの『Mama Said Knock You Out』といった90年代を代表するラッパーたちのHIP HOPの音楽が劇場で聴けて爆上がりした。

ストーリーはシンプルで頭を使わずに楽しめるし、トランスフォームして変形するロボットたちは相変わらずカッコ良かった。

これからどう展開していくのか次回作が楽しみ。
ひろぽん

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