blacknessfall

ジョン・ウィック:コンセクエンスのblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.8
二郎系バカ盛りハイパー・エクストリーム・アクションシリーズ最終作。

最終作だけあってそのバカ盛りは史上最高でゲップ出るほどのアクション!バイオレンス!アクション!バイオレンス!の波状攻撃💨
なので単純な対決話なのに上映時間がクッソ長い笑
現代的なソリッドで痛みも伝わるバイオレンス・アクションは相変わらず楽しかったけど、如何せん4作目となるとこっちもその過激さに慣れができてるから、飽きる時間がけっこうあった。なんか前作までにあった。こんなものをこんな風に使って殺すのかよ⁉️とか馬🐎を使ったあり得ないアクションみたいな想定を超えてアングリさせられるバカアクション、バカバイオレンスがなかったのが残念。

でも、敵のキャラやサブキャラの立ちは史上最高だった。
高慢で嫌みな小悪党を演じさせたら右に出る者はいないビル・スカルスガルド演じるジョン・ウィック抹殺で主席連合での地位を上げようと目論むグラモン侯爵。ビルなんで本当に注文通りのほどい良い悪役っぷりに頬が緩む笑
義侠心からウィックを匿う日本での殺し屋非武装地帯、大阪コンチネンタルの支配人の真田広之は相変わらずのハリウッドなジャパニーズ・サムライなキャラは正直うんざりだったけど、やっぱり日本刀と持たせると映えるんだよな。こういう役を演じさせたくなる側の気持ちもわかったよ。
高額賞金ゲットのためにウィックをつけ狙う黒人スナイパーは彼がどうってより連れてる犬🐺がよかった。クレバーで殺傷力が高くキッチリご主人をサポートする様は殺しの忠犬ハチ公🐺と呼びたくなる笑
この黒人スナイパーの過度な犬好き🐺っぷりがウィックを引き継いでいるように感じた。このリシーズの発端は犬🐺だからね。いいスパイスになってたよ😏
そして、何と言ってもウィックの友ながら娘の将来のためにウィック抹殺の使命を受けた凄腕の殺し屋を演じたドニー・イェン。ようやくメジャーなハリウッド映画で準主役級で相手がキアヌ。長年ドニー・イェンを観てきた者としては感慨深い。
でも、『スターウォーズ ローグワン』と同じ盲目なのは少しゲンナリした。勝新の座頭市の影響なのか知らんけど、安易だしアジア人軽視を感じた。だけど、アクション観るとドニーさんのブルース・リー並みのスピードとキレ、そして型のかっこ良さ、全てがキアヌのそれを凌駕してる。だからドニーさんの眼が見えてたらキアヌと互角に見えない。てか、秒殺されんだろキアヌ、となってしまうから盲目というハンディキャップが必要だったのだと思う。それぐらいドニー・イェンは凄いんだよ。

あと、嬉しかったポイントは、ウィックが最後の決闘場に向かう動向を逐一殺し屋達に実況する謎の黒人女性DJがまんま『ウォリアーズ』のパロディになってたとこ笑 あのシチュエーションがまったく『ウォリアーズ』なんでうまいと思った。しかし、あれぐらいもろにやるなら、いっそのこと『ウォリアーズ』で一番キャラ立ちしてるギャング・チーム、ベースボール・フューリーズのコスした殺し屋を出して欲しかったな。
大仰でスタイリッシュな雰囲気出してるけど、根はバカ盛り爆裂アクション映画なんだから😏
blacknessfall

blacknessfall