Yuuki

アオラレのYuukiのレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
3.0
レイチェルは息子と暮らしているのだが離婚調停がこじれるわ仕事もクビになるわ渋滞に巻き込まれるわで散々だった。そんな中青信号なのに目の前の車が進まないという場面に出くわしクラクションを鳴らすが、その車の運転手はストレス社会に不満が爆発して完全に気が狂ったミノタウロスのようなやばすぎる男だった。煽り運転に始まり、段々彼の行動はエスカレートする…!な話

映画を愛し、映画に愛されてるのでオンライン試写会にて。いつもありがとう…。さて、日本でもよく取り沙汰される煽り運転を売り文句に、常識が通用しない狂いすぎた超巨大ラッセル・クロウにクラクションを鳴らしたのが運の尽き、めちゃくちゃに追い詰められるというスリラー。現代社会におけるストレスの蓄積がこのような惨劇を引き起こすのだ!という警鐘を鳴らしつつも、「こんな奴いねーよ!」といえるほどめちゃくちゃ過ぎる行動はもはや笑えてきました。サイコスリラー映画はこうでなくっちゃな!原題が「UNHINGED」で「蝶番が外れた・錯乱した・不安定な」という意味があって、煽り運転にとどまらない本当にやばすぎる所業の数々は見応えありでした。そういう意味ではマイケル・ダグラスの傑作「フォーリング・ダウン」の現代版アップデートって感じでしたね

被害を受けるレイチェルもボロい車、スマホにロック無し、充電器無し、浅はかと危機管理能力の無さから自ら地獄に突き落とされる原因を作り出しており自業自得感はありながらも、何回か休憩して心を落ち着かせないといけないくらい可哀想な目に遭うのがキツかったな〜!終盤はもはやこちらも感覚がバグって笑えてくるようにはなるものの、中盤までは「も〜キチ〜助けちくり〜この国に警察はおらんのか〜」的な心のダメージがなかなかのものでした。このキツさでいつもの星4とはいかずだけど、おもろいのはおもろいです。他人には優しく接し、危機管理能力を高めて、完全にやばい奴は無視しましょう!敬具
Yuuki

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