プロット完璧で、衣装もコスプレ感なくて、盛り上がれて、最高な良い映画だね！（他人事）という感想を持ってしまった。だけどだいぶ好き。
莫大な資本で作られたからこそ、エンドロールの先まで興奮が冷めやらない。その続きを観たいと思わされた。
一作目で別れ・出会いに費やした時間も全て戦場シーンに注ぎ込んでいるため、続編感はあるが全く長く感じない。
内容については深く理解しようとしていない。それでも熱くなるくらい分かりやすく作られているし、その分かりやすさは胡散臭さやセリフの幼稚さになっていない。某三國志みたいなメタ的な笑いに一ミリも振っていない事に感謝だし、そんな作品があってもいい。
佐藤信介監督といえば自分の中では「アクションがグロい人」なのだが、このシリーズではその加減が上手い。誰でも楽しみやすいエンタメにしようとしていた。
映画を好きになってすぐの3年前の童心から思っていた「編集が嫌い」という認識は変わらず。シーンの繋ぎがダサいと思った。オープニングのCGは良き。
むさ苦しい雰囲気の中で純朴を放つ清野菜名は、前作の橋本環奈と比にならないほどに紅一点として適任だったと思う。にしても大沢たかおのポジション良いよなぁ...
「生きろ」というメッセージは間違いなく私達に与えられている。戦争はまだ"どこか"では終わっていない。それが創作なら新しい物語への期待で済むが、当時は大将同士の野望に付き合わされて戦場で死ぬ、なんて事もあったのだ。この映画の爽快さを観たら忘れかけていた。
ここで起こる全てが、信の夢という結末に繋がっている。色々あると思うが、続編を楽しみに待ち続ける。
