Emiii

あのこは貴族のEmiiiのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
5.0
(とりわけその中心の、とある階層)華子は東京に生まれ東京で育った一般女性日頃の移動手段はもっぱらタクシー。結婚適齢期に恋人と別れたことから、親の勧めで弁護士の青木と出会う。華子は今までに味わったことのない高揚感を感じ、のちに二人は交際を始める。青木は華子と同じ階級の人間だった。

(ある地方都市と女子の運命)美紀は地方出身。大学入試をきっかけに上京し、授業ノートを貸したことで当時の青木と出会う。しかし、実家の父が倒れたことから授業料の支払いが難しくなり、大学を中退する。青木とはその後も連絡をとっており、交際はしていなかったが、互いに信頼関係を築いていた。

ある日、華子の友人・逸子はヴァイオリンを披露したパーティで偶然に青木と遭遇する。華子から名前と写真を見せてもらっていた逸子は青木に気づくが、青木は気づいていなかった。さらに逸子には気になることがあり、華子に連絡を入れるが―――。


非常に面白い。ほとんどの女性は共感できる作品ではないだろうか?
ちなみに第三章:邂逅(かいこう)と読むらしい。思いがけなくあうこと。めぐり逢い。

お気に入りシーン。
青木との食事を終えて、タクシーの中。
華子「こんなことってあるんですか……?」
タクシー運転手「(微笑んで)あるんじゃないですか」
このシーンが絶妙に好き。運転手さんとハイタッチしたい気分。

美紀が華子に、
美紀「うちの地元なんて親をトレース(書き写し)してる人ばっかだよ」
このセリフも印象に残った。
『愛がなんだ』ぶりに原作を読みたいと思った作品。
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