1950年代のアメリカ。
ビクトリー社が有する完ぺきな生活が保証された理想の街＜ビクトリー＞で、アリスは愛する夫ジャックと平穏な日々を送っていた。
住人は全てビクトリー社の社員というこの街にはいくつかのルールがあった。
・夫は働き、妻は専業主婦でなければならない
・パーティには夫婦で参加しなければならない
・夫の仕事内容を聞いてはいけない
・何があっても街から勝手に出てはいけない
毎朝妻たちが美しいドレスに身を包み、高級車で出勤する夫たちを甲斐甲斐しく見送り、部屋中を隅々まで磨きあげて、夜には完璧な料理をテーブルに並べて夫の帰りを待つ。
アリスもそんなパーフェクトな妻のひとり。
ある日、アリスはビクトリー社のボスであるフランク夫婦主催のホームパーティに夫と訪れる。
そこには複数のビクトリー社員の夫を持つ夫婦が招かれていた。
突然、「騙されている！」と知人夫婦の妻・マーガレットが叫んで――――。
今までエキセントリックな役柄を多数こなしてきたフローレンス・ピューにとって、ごく普通の専業主婦の役は手に余る印象が拭えない。
でも面白かった。
夫たちは毎日何をしていたのか最後まで気になった。
意外とハリー・スタイルズはへなちょこキャラが似合うかもしれないと思った。
