何事もきっちりと事が進まないと気が済まないオットーは近所でも気難しいで有名だった。
けれど近くに住むジミーや友人夫婦はオットーがクセは強いがハートフルで優しい人間だということを知っていた。
ある日、向かいの家に4人家族が引っ越してくる。
妻のマリソルはメキシコ系で免許をもっておらず、夫はどこか頼りない。
ある日、オットーが首を吊ろうとしているとマリソルが家を訪ねてくる。
その後もオットーは何かとマリソルファミリーを助けたり、誰かに親切にしてあげることで自殺できずにいた。
オットーと妻・ソーニャの出会いもオットーの親切がきっかけだった。
ソーニャはオットーの温かい心に触れ、やがて2人は結婚した。
しばらくしてソーニャが妊娠、出産の前に2人は旅行をするが―――。
久しぶりにこんなに暖かい作品に触れた。
トムハンクス最高。
気難しいおじいさんキャラクターをとても上手に演じている。
気難しいけれど、一方で誰かに助けを求められると断れない優しい人間。
その折に触れて近所の住民はオットーのことが大好き。
最初から最後までオーソドックスな展開だが、見ていてこちらも心が暖かくなる。
この作品を見てケン・ローチ監督の『家族を想うとき』を思い出した。
吹替で視聴したが、「ハートがおおきくなる」の表現が英語でなんて言ってるのか気になった。