シミステツ

あのこは貴族のシミステツのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.6
外だの内だの。一緒にいて楽で好きになる人がいて、好きにならなきゃいけない人、一緒になるべき人がいて、でも一緒になりたい人がいて。育ち、階層、品性、息が詰まりそう。気に食わないと育ちのせいにしたり、結婚、出産、家族からよかれと紋切り型の人生を歩まされて本人が置いてけぼりだったり、そうした押し付けの価値観や旧来からの女性像に一石を投じてるように思いました。それぞれの立場を悪く損ねることなく生き様を映し出している印象でした。

自分らしく生きることとしての美紀、逸子。
飾らずに自分の人生を自分らしく生きる美紀に出会い、華子は輝きを取り戻したように見えた。その日の夜、ニケツしてるヤンキー女子に手を振るシーン良かったよ。

「どこで生まれたって最高って日もあれば泣きたくなる日もあるよ。」