友人にまさに華子みたいな子がいて、きっとその子はこういう閉塞感を感じているんだろうなと思いました。きっと現代を生きる貴族たちもこういう形で自分たちの姿を相対化した作品を見ることで救われる部分があるんじゃないかと思います。押し付けられている常識やレールを「苦しい」と思ってもいいんだと気づけるというか。
私自身は庶民サイドですが、貴族も人間として息苦しさの中を生きていることを感じられてよかったです。
過去ではなく、今まさに起きている階級という形の分断を乗り越えるためのはしごになるような素晴らしい作品でした。
門脇麦や高良健吾の語られない部分を想像させる演技が見事でした。
