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あのこは貴族のhedgehogsのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.5
前半はもう1人の主人公(水原希子さん)がなかなか出てこないなと思ったけど、それでも門脇麦さんの洗練された立ち振る舞いに圧倒され全く飽きなかった笑

自分は東京に住んだ事ないし、もともと大都市在住じゃ無いためリアルのお嬢様を見た事が無いのです。

水原希子さん演じる美紀は学費が払えず大学を辞める所まで追い込まれてたのは見ててキツかった。
かといって門脇麦さん演じる華子の方は
家柄とかその人が選んで生まれてきた訳じゃないから、美紀も華子達のような"貴族"を妬むほどにはならず、寧ろ悟っていたのかも。

婚約者をきっかけに出会うはずのない2人が出会う物語だけど、そのシーンでは、お互いに居心地の悪さや気まずさを感じつつも仲良くなれたんじゃ無いかと思い、観ててドキドキしました。


最後の方で美紀の家に入った華子が、「(部屋が狭いとかじゃなくて)全部、美紀さんの物だから落ち着く」って言った言葉が、華子が美紀の存在を尊重しているようで良いシーンだと思いました。
華子が(たぶん美紀が貸してくれた)ビニール傘をさして歩いて帰宅し「疲れたけど楽しかった」というシーンも、華子がどれだけ籠の中の鳥のような生き辛さを感じているのかが受け取れた。

友情がテーマのストーリーでは無いと思うけど、お互いの親友もヒロイン2人を思いやっていてとても良かった。
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