ハル

8日で死んだ怪獣の12日の物語のハルのレビュー・感想・評価

3.0
5/28までYou Tubeにて無料公開中の岩井俊二監督作品。
閑散とした渋谷センター街のモノクロ映像からコロナ禍の異常さを物語る立ち上がり。
多い時で週3あの辺りをウロウロしてる自分からすると、2023年の現状とコロナ禍の初期はまるで別の世界が広がってるなぁと改めて思う。
今は外国人も多く、毎日凄い人だかりになっているからね。
2〜3年もの間、日本がどれほど歪んでいたのかを痛感させられる。

作品は特撮系のネタやカプセル怪獣をベースに役者陣や監督がZoomでトークしていくドキュメンタリータッチ。
サトウタクミ(斎藤工)が購入したカプセル怪獣が成長していき出来るとコロナ禍を倒せる?というふんわりざっくり不思議なストーリー。
みんな本人だけどちょっと名前を変えていて、微妙に本人ではない設定らしい。
率直に言ってしまうと…全編Zoomだから動きもほぼなく、やはり面白味にかける。

この時期、何人かの監督がリモート映像を活用しての映画制作を試みたけれど、このスタイルで面白く感じた作品は『きょうのできごと a day in the home』くらいかな。
「あの頃は、こんな作品があったよね?」と、いつかパンデミックを振り返るにはゆるふわで丁度良いのかも。

唯一の見所は斎藤工の肌が超絶綺麗なところ!
彼の顔のアップが一時間半続くので、イケメンじゃないと画が持たないのです。
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