「ホラー映画で被害者にもっと反撃しろよと思いながら見ることは多かったが、ここまでしろとは言ってない」
とある町にやってきた主人公、ニコラスケイジの車が保安官の設置していた車止めのせいでパンクした。
不幸な“事故”のようだが、更に不運なことにその町ではカードも使えず、車の修理費用が工面できない。
結果として廃墟となった遊園地の掃除を一晩する代わりに修理してもらう話となり、ニコラスケイジは夜の廃遊園地へと泊り込むこととなる。
しかし、実はその遊園地は殺人鬼たちの悪霊の取り付いた人喰いロボットたちが住み着いていた。
町はその毒牙を町民へと向かわせないために、町にやってきた流れ者を生け贄として差し出していた……。
だが、なんの因果か、その男は、ニコラスケイジ。
もちろん、ただで殺されるわけがなかった……!
主人公が強すぎる上に、謎すぎる。
休憩をちゃんと取りながら遊園地を掃除し、ピンボールの合間に怪ロボットたちを各個撃破していく。
なんだこれ。
ツッコミどころしかないし、これなら最初から遊園地を燃やすなりした方が良かった疑惑は正直ある。
奇襲は確かに驚異だが、物理的な攻撃も有効だったっぽいし、ストーリーのバックボーンとして「もう少しやりようあったんじゃない?」感は強い。
ホラー映画で「もっと反撃しろよ被害者!」というストレスをなくして最強の被害者(笑)の活劇を描く映画なのに、世界観のバックボーンに同じストレスを感じてしまったのは、まあマイナスかな。
ただまあ、もう、細かいことは考えないで見ていいんじゃない?
一般ホラー映画で被害者になる、若者グループが虐殺される中、もうなんの説明もなく圧倒的に強い主人公。
ナニコレ。