「シャイニング」の残念な続編。
展望ホテルの惨劇(前作シャイニング)から生き延びた少年は、夜のバーで乱闘騒ぎをするような大人になっていた。
ホテルで狂気に取り付かれた父のように、アルコールにコントロールされる大人になっていたのだ。
良心のような幻視、前作で死亡したコック長から託された“箱”を手に、決着を付けようとする。
そして、暗躍する謎の「スペシャル」を欲する一団の正体とは……?
かなり“苦しい”続編。
というのも。
・シャイニングは狙われているとか初見のキーアイテム、箱の登場。
・話の根幹にいる前作に登場しないカルト集団。
・前作の実質的な主人公だったが、早期にフェードアウトする母親。
など、続編としてはかなり厳しい作りになっている。
小説版の踏襲としては適当かもしれないが、旧映画版の続編を楽しみにしていると前作で「シャイニングは狙われる」というオミットされた設定が足を引っ張る。
あくまでも映画版シャイニングの続編として見始めると、かなり肩透かしが強く、
「タイトルだけ借りた別物じゃない……?」という疑惑からウィキペディア先生やグーグル先生に聞いて、小説版の設定であることを知る。
いやぁ、これは、無理あるでしょ。
この作品も劇場版シャイニングを参照しながら、劇場版シャイニングはこの作品に繋がるように作られていない。
作品の質としては映像は悪くないし、サイキックモノとしては描写は悪くないが、
劇場版シャイニングを見てサイコホラーを観ようと思ったら全然違くて肩透かし。
半分くらいで辞めた。