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ドクター・スリープの84gのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
2.0
 「シャイニング」の残念な続編。

 展望ホテルの惨劇(前作シャイニング)から生き延びた少年は、夜のバーで乱闘騒ぎをするような大人になっていた。
 ホテルで狂気に取り付かれた父のように、アルコールにコントロールされる大人になっていたのだ。
 良心のような幻視、前作で死亡したコック長から託された“箱”を手に、決着を付けようとする。
 そして、暗躍する謎の「スペシャル」を欲する一団の正体とは……?


 かなり“苦しい”続編。
 というのも。
 ・シャイニングは狙われているとか初見のキーアイテム、箱の登場。
 ・話の根幹にいる前作に登場しないカルト集団。
 ・前作の実質的な主人公だったが、早期にフェードアウトする母親。

 など、続編としてはかなり厳しい作りになっている。
 小説版の踏襲としては適当かもしれないが、旧映画版の続編を楽しみにしていると前作で「シャイニングは狙われる」というオミットされた設定が足を引っ張る。
 あくまでも映画版シャイニングの続編として見始めると、かなり肩透かしが強く、
 「タイトルだけ借りた別物じゃない……?」という疑惑からウィキペディア先生やグーグル先生に聞いて、小説版の設定であることを知る。
 いやぁ、これは、無理あるでしょ。
 この作品も劇場版シャイニングを参照しながら、劇場版シャイニングはこの作品に繋がるように作られていない。
 
 作品の質としては映像は悪くないし、サイキックモノとしては描写は悪くないが、
 劇場版シャイニングを見てサイコホラーを観ようと思ったら全然違くて肩透かし。
 半分くらいで辞めた。
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