『犬鳴村』から続く、怖い村シリーズ第２弾。
前作が個人的に好きだったので、楽しみにしてました。
今回の題材は”樹海村”という事で、元ネタは「樹海の中には自殺をしそこなったり、社会復帰ができない人々が集まった村がある」くらいのあまり決まったディティールがないので、意外と薄味になるのかなと思っていましたが、まさか”コトリバコ”を入れてくるとは！
ネット怪談の超メジャーどころ、これ単体でも一本作れそうなものなのに！それだけでワクワク。
前作同様「前半Ｊホラー＋後半〇〇」と違うジャンルを組み合わせた構成になっています。
前作がSFであったのに対して、本作ではダークファンタジー。『パンズラビリンス』などのデルトロ的な雰囲気を感じました。
しっかりと清水崇的な生理的嫌悪感と痛い描写があり最高でした。誰とは言いませんが飛び降りて顎が外れているのとか、オリジナルビデオ版『呪怨』の兎小屋の少女を思い出したり。
『犬鳴村』でも描かれていた、逃れられない血縁の定めみたいなものも本作では結構重要なキーポイントになっているように思えます。
ただ、結構分かりずらさが否めず、場面場面の繋ぎがちょっと甘いきがして。それに、説明不足感もやや否めないかなと。良く言えば考察の余地があるのですが。
なににせよ、楽しめたので良かったです。
