村三部作(というのか知らんが)犬鳴村に続く二作目。次男とU-NEXTで鑑賞。
「もう、村ですらねーし」
が最初の感想。
樹海設定が雑過ぎた。
評価した点。
犬鳴村と比べて話的には人間ドラマの方をしっかり描いていて、幾らかまとまっていた印象。
山田杏奈、山口ももという姉妹役の若い主役2人は頑張っていたし可愛かったし(山田杏奈はゴールデンカムイのアシリパさん役!!)、脇役もしっかりした俳優で固めていた。國村隼、原日出子、安達祐実など。演技は悪くはない。熱も感じた。
しかし話の内容が薄い。
薄いのに一生懸命膨らましている。退屈。
恐怖もベタ中のベタ。
呪い~、お化け~。
はいはい、怖い怖い。
睡魔との戦いになった。
樹海に「呪い」と「村」を掛け合わせようとしたのがそもそもの間違いか。相乗効果生まれず、むしろ小さくなっちゃった。
監督は、「ちゃんと物質に干渉できてリアルに主人公を助けてくれるすごく親切な親族の霊」に特別な思い入れでもあるのだろうか。犬鳴峠でも映写機回して説明してくれたりする「どう見ても生きてそこにいる俳優さん」にしか見えない霊を唐突に出してきて雑だなぁと笑ったが、本作でも同じようなのが出てきた。今度は笑えない。それにこだわるなら、親族の助っ人霊が主人公を助けることに説得力ある設定を持たせるなり、最初から匂わせるなりして欲しい。
ただ、主人公の俳優選びの方は監督と波長が合うようで、前作の三吉彩花に次いで本作の山田杏奈も良かった。ゴールデンカムイに向けて予期せず予習することが出来た。
頑張って次の『牛首村』も観るつもり。
こちらは北陸が舞台のようだが、
福岡県大野城市にも「牛頸村」があった。昔、仕事で同エリアはちょくちょく行っていた。牛頸神社、牛頸ダム、名前がちょっと怖げなので今でも心霊スポットであるとか無いとか。一度もそんな体験は無いが。
期待値をゼロにして、いやマイナスに下げ、覚悟して臨もう。
#2024 #10