きらきら武士さんの映画レビュー・感想・評価

きらきら武士

きらきら武士

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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

4.5

アイスランドの荒涼とした大自然。
昔から死ぬ前に一度行ってみたい国の筆頭だから、大いに期待して観に行ったが、期待を上回る内容で興奮した。ああ、ますます憧れが高まる。行かねばならない。

19世紀後半、
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π(1997年製作の映画)

4.4

この日は仕事でほぼ一日中Excel作業で、16,000行余りのデータと格闘していた。
ギリギリまでやって職場を飛び出て、開始直前に劇場に滑り込み。ふう。
4Kリマスター上映。初見。

数字やら関数でふ
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.2

次男と一緒に鑑賞。

観て、後悔した。
しまった、もっと早く観ておけば良かった…。

こっちの勝手な思い込みだが、ポスターや宣伝写真を見るたびに、あの釘が沢山刺さった痛々しい釘頭の人が、得意げに「どー
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.7

UFO×ディストピア×少女たちの群像劇
面白そう、と急ぎマンガを大人買いして読んだ組。
評価高いしまだ大丈夫と思ってたらみるみる上映回数が減って来たので慌てて漫画を一気読みし、そのまま映画館へ直行した
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.2

一日かけて『デッドデッドデーモンズデデデテデステラクション』のマンガ→映画とハシゴをして、一日の終りにお酒飲みながら「最後に軽めのアニメ観るか」と、TV放映を録画しておいた本作を観た。結論そんなに軽い>>続きを読む

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

音楽の素晴らしさは言わずもがな、老ミュージシャン逹の人生、リアルな佇まい、息遣いや体温まで伝わってくるのが素晴らしい。イカす。

作り手はデレ過ぎず、かかり過ぎず、その存在感と作為感を消している。これ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

U-NEXTで「1」を観た3日後に次男と観に行った。
その日はピーター・グリーナウェイ監督『プロスペローの本』回顧上映の最終日でもあり、「行くかなー。寝てしまいそうだなー。でも行こうかなー」とウダウダ
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

2.6

『数に溺れて』で寝そうになったのである程度覚悟はしていたが、本作も睡魔との戦いになった。途中、人のイビキの音を聞いたが、さもありなんと特に不快には感じなかった。

「もどき」が沢山出て来る映画だ。
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

part2が面白そうなので遡って1から観た。
次男と一緒にU-NEXTで鑑賞。お酒とともに。

有名な原作は未読。
スターウォーズや宮崎駿のナウシカなどの元ネタ、
大きな影響を与えた、
壮大なSF叙事
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.2

原爆に対する様々な思いを抱えながらこの映画を観ると、割と肩透かしに終わる。この映画はタイトル通り、オッペンハイマーという人物個人に焦点を当てた映画だ。彼をギリシア神話のプロメテウスに例え、少し高尚に描>>続きを読む

悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

3.8

グチャグチャで禍々しいポスターが目を引くけど、内容的にはむしろ意味不明でアホっぽい映画タイトルの方がそのまんま作品世界を表しているような気がする、そんなごった煮、ホラーコメディ。あ、でもポスター見て「>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞している間、14歳の子たちがむっちゃ愛おしかった。
それは多分、親目線の感覚。自分の子どもたちと年齢が近いからに違いない。

中学生の彼らは、そのまんま14歳そのもの。見ているうちに、自分の14歳
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数に溺れて(1988年製作の映画)

3.0

昔好きだったアイドル。
個人的にそんな感じのピーター・グリーナウェイ。

好きだったなぁ。今は冷めちゃったけど。
『枕草子』がひどかった。
あれにひどく落胆して、「お別れ」を決意したことを思い出す。
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.8

フィルマークスのリバイバル上映企画で「へえ」と。生憎仕事が忙しくて映画館に行けない。家でU-NEXTで視聴。

深夜残業で疲弊しきった頭にとても優しいおバカなロードムービー、能天気、屈託ない、アメリカ
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.0

3連チャン最後。
カラー版は観てなくて、面白そうなのでいきなりモノクロ版から。

期待以上に良かった。
なんだ、この緊張感は。うっすらドキュメンタリー感さえ出て?カラー情報が減るとこういう効果が増すの
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

3連チャン2番目

奇妙で複雑でエグくて完成度の高い映画
フリークス、クリーチャー感
神の「被造物」世界、箱庭感
19世紀ヴィクトリア朝のイギリス、ゴシックホラー
レトロフューチャー、サイバーパンクS
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.8

清水崇監督の村ホラー三部作『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』を観た続きで観に行った。

その清水崇、総合プロデュース。ロケ地は福岡県の赤村(あかむら)。下津優太監督も北九州市出身、福岡市在住とか。
タイミ
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牛首村(2022年製作の映画)

2.3

村三部作の三作目。犬鳴村、樹海村に続いて次男と一緒に鑑賞。

残念ながら更に話がショボくなった。

まず最初に、脈絡や関連性に乏しい「祟り」「呪い」などの毎度の恐怖演出。
それは清水監督の「芸風」とし
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樹海村(2021年製作の映画)

2.6

村三部作(というのか知らんが)犬鳴村に続く二作目。次男とU-NEXTで鑑賞。

「もう、村ですらねーし」
が最初の感想。
樹海設定が雑過ぎた。

評価した点。
犬鳴村と比べて話的には人間ドラマの方をし
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.7

次男と鑑賞。
福岡県民なら一度は観ておくべき作品。
なんてことはないが、今や福岡県で一番有名な峠だし、怪談だし、ホラー映画だし、遠い遠い知り合い坂東龍汰君も出てるし、一度観てみるかと。

結果。
「詰
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千年女優(2001年製作の映画)

3.5

Filmarks企画のリバイバル上映というものに初参加。映画も初見。

主人公のキャラ造形や虚実入り乱れたストーリー展開、そして何よりも平沢進の音楽という点で今監督の名作『パプリカ』(2006)のプロ
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

思い出し記録

妻が次男を誘って二人でこの映画を観に行くというので、
「あのう、父もついて行っていいですか?」(挙手)
無理矢理同行させてもらった良き思い出がある。

妻は怪訝な顔。
「あれ? バーフ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.7

思い出し記録。

大ヒット確定後の2023年5月だったか、に遅れ馳せながら妻と娘と観に行った。OLDファンから賛否ある話はうっすら知っていたが、普通に楽しめたと言えば楽しめたし、なるほど色々言いたくな
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

初の、娘と二人で映画館で映画鑑賞。
生きてて良かった。
しかも名作。

内容もマンガのストーリーや雰囲気にならって、真面目に作られていてとても良かった。ちゃんと腕も分別もある大人達が、誠実に、謹んで落
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パンダコパンダ(1972年製作の映画)

4.3

DVDで持ってる。子ども達が小さい頃、一緒によく観た。
というか私が好きだからよく観せた。

誰も死なず、老いもせず、この世の苦しみとは無縁の幸せな世界。昭和の、高畑勲・宮崎駿のアニメ世界。水森亜土の
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.3

思い出し記録 U-NEXTで鑑賞

無茶苦茶、鬱な映画でもないが、意志の弱い女性が成り行き任せにあっちフラフラこっちフラフラ、やり捨てされたり、犯罪の片棒担いだりで、あーあー…とても観てられない…。こ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

思い出し記録。 次男とU-NEXTで鑑賞。

発想は面白かったけど、ちょっと展開がかったるくて
くどい、長い、そんな印象がうっすら残ってる。
中身はもうかなり忘れてる。
私の頭もマルチバース宇宙にある
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スクリーム(1996年製作の映画)

4.0

思い出し記録 次男とU-NEXTで鑑賞

久しぶりに観たが、ホラーマニアが嬉々として作っているのがいいな。
ホラーのお約束に、もう一捻り二捻りプラスしてて上手いな!と当時驚いた記憶がある。ヒロインの女
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ランディ・ローズ(2022年製作の映画)

3.7

思い出し記録

完全後追い組。ランディ・ローズの映像が観れただけでも貴重だった。
オジー・バンドのギタリスト達の中でも、リフがキャッチーで多彩。キラキラしてて好き。ルックスも超可愛い。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.1

タランティーノ作品を映画館で観るのは初めてかも。

あれ? 3割増しぐらいで面白くない?
すごくスクリーン映えするじゃない!

倉庫で長々とギャアギャア言い合いやってるのも少し「舞台」的で合ってるのか
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

思い出し記録

息子2人は春休み中だったか、
2人を連れて観に行った映画。

悲しいけどこんな人生を送る人も世の中にはいるね。
もっと残酷なことを言うと、こんな風に人に優しくされずに最後まで不遇で死ぬ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

スルメ映画
終始、軽く憂鬱。ブルーなグレー基調。
心拍数低めの静かな可笑しみ。
劇場内には時々静かなくぐもった笑い声が。いや、うめき声なのか?

突然挿入されるウクライナ戦争ニュースが何もかも巻き込ん
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

4.5

UFO雑誌編集者×中国×ロードムービーという内容に惹かれ、軽い期待で見に行った所、予想外にしっかりしたつくりの映画で驚いた。
いや、そんなことよりもむっちゃハマった。想定外。3日後にまた観に行った。
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

映画の終わりで「ん?どういうこと?」と半分ほども理解出来ていなかった。
他の人のレビューを読んで「あーね…」と恥ずかしながら後追いで全体の作りを理解。フラッシュシーンは単純に目にきつくて、誰が誰なのか
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.9

思ったより厨房中心の映画だったが冒頭の調理シーンから引き込まれた。見応えあり。ましてや、19世紀末のフランス。ガスも電気も無いから調理は基本人力。炭火のオーブンはじめ、巨大な銅の鍋とか大量生産以前の調>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

2023/6

物事は視点や立場を変えると全く違って見えてくる。それは頭ではよくわかっていることだが、こうして映画の脚本の中に見事に落とし込まれ一観客として右に左に翻弄されると、いかに自分の視点という
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