足拭き猫

ショック・ドゥ・フューチャーの足拭き猫のレビュー・感想・評価

3.3
オープニングの懐かしめの曲とフランス語のセリフを聞いた瞬間、映画を間違えたかと思ったが、なんとフランス映画だったのね。冒頭数分間のセクシーショットに目を奪われる女性はアレハンドロ・ホドロフスキーの孫娘とのこと、時々少女に見えたり、顔色によってはおばさんぽくもあり。
電子音楽を初めて耳にしたのはかの有名すぎるYMO(いや、その前に喜多郎がいたか)だが、1978年デビューとのことで同時代、でもこの分野で女性が活躍しているというのは今だにあまり耳にしないような気がするので、当時は本当に好奇の目で見られたんだろうな。
キャノンケーブルがなんなのかとか、シンセサイザーの入力?口がなんであんなにたくさんあるのかが今だに分からないが、つまみ一つ回すだけで音色やリズムがいとも簡単に変わるのは、よっぽど曲を作る側が、こういうのを作りたい!という信念を持ってないと難しいような気がする。なのでこの分野で成功している人は強い個性もあるんだろう、きっとこれは音楽に限らない話だよね。
帽子のおじさんがかけるレコードの音はどれも不思議だったが詳しい人が聴けばおお!あれか!!と分かるのだろう、自分はサッパリ。1970年代ですでにこんなにいろんな音色の曲があったのかと、そちらの方をもっとずっと聴いていたかった。