真世紀

TOKYOドラゴン飯店の真世紀のレビュー・感想・評価

TOKYOドラゴン飯店(2020年製作の映画)
3.8
今夜のつまみ映画は飲まずに素面で観てたけどまるで酔ってるような気持ちになる内容だった映画「TOKYOドラゴン飯店」。

元ヤクザの龍(本宮泰風)は出所した弟分辰(山口祥行)の料理の腕を見込み、観音様のお告げでラーメン店を開店。人気店となるも向かいにヤクザ時代の抗争相手、小沢仁志、和義兄弟がやはりラーメン店を開店し、対抗するという大筋なんだけれど、これ、下敷きにしているのがあの名作「ブルースブラザーズ」で、いちいちこれ、あの場面やんと重なって笑う。

お告げについて語るのが教会ならぬ銭湯でお客さんらの群踊が始まっちゃったり、ラーメン好き女子高生がいがみ合うラーメン店主らの間にアレサ・フランクリンの「Think」ばりに割って入り。

もちろん、歌われる楽曲もラーメン絡みで、ラーメンの魅力を歌い、街頭にまで繰り出す女子高生、新体操のリボンのように菜箸とその先の麺を舞わせてなバカ負け具合。

でも、肝心なラーメン、白を引き立たせる赤でザリガニの天ぷらが大量に出てきたりでそれは美味しいのかと微妙だったりする(爆)。

主役の二人は「日本統一」シリーズの名コンビで息もぴったり(「日本統一」踏まえた本宮のセリフも有ったりでニヤリ)。坂口拓さんも顔出したりとなかなかに楽しい。
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