honobon

そこにいた男のhonobonのレビュー・感想・評価

そこにいた男(2020年製作の映画)
3.9
片山慎三監督、清瀬やえこさん、安井秀和さんのトークショーつき。

ラストシーンから始まるかのようなオープニング。そのシーンからは想像できないエンドロール。短編だからやりきれることが詰め込まれている。

清瀬やえこさんの狂気から始まり、安井秀和さんのクズ(ドジ?)っぷりを見る彼女で終わる。
二人のお金に関する話だったり咲希と警察に向けた感情、翔との話を聞いたときの取調官の変化。

作中に現れる2つの対極が'そこにいた男'を介して面白さが生まれる。長編にするとこの面白さが持続できるかは難しいかもしれない33分の強みがあった。

全く関連性はないのに『シン・ゴジラ』を見ている感覚だ。というラストシーンは緊張と緩和を予感し、ハードな内容とは思えないなんとも心地のいい終わり方をする。
honobon

honobon