9割おっさんムービーですが、いまやソン・ガンホを筆頭に「コメディが出来る」ことが韓国俳優の成功必須条件なわけで、そらみなさん必死になるのも当然。出し惜しみしないおっさんたちの本気が満喫できる佳作と呼んでも過言……いや、ごめん、そこまでハードルあげるべきではないわ過言過言。
ガチのメトロマニラでないのは歌舞伎町ロケ！ つって「歌舞伎町一番街」のアーケードが映ります、旧コマ劇前が映ります、なぜか職安通りが映ります。みたいなノリなので、良くも悪くも商業ベースの作品ではあります。雰囲気フィリピン。
とはいえ、主演クレジットの分だけクァク・ドウォンが子役との良いシーンをもらっていて、これはズルいぞ。と本来思うべきなのでしょうけれど、すまん俺はもともとクァク・ドウォン推しなので(もはやそうなるに至った理由を忘れていますが)(『アシュラ』2016と『鋼鉄の雨』2017かなー)
「お父ちゃんな、むかーしからの友達とケンカしちゃってな」
「そうなんだ、じゃあアボジが先に謝ればいいんじゃない？」
ってあのシーンだけでごはん2杯はイケる。
