夫を失い、働く場を失い、街まで失い、ノマド生活を送る女性の行先の見えないロードムービー。まぁ気になるとこではあるけど、そんなに排泄模様を何度も見せなくてもいいんじゃないかな？Howto的に見せたいの？女性監督らしい演出。主人公を演じたフランシス・マクドーマンドの裸って初めて見たかも。でも誰得？そもそも極短髪で男か女か分からぬように。どんな感情なのかも分かりづらい。裕福なお姉さんに甘えて一緒に住んだら良いのにと思えども、ノマドにこだわり、思い出詰まったおんぼろバンも頑として売らない。夫を失ってそんなにいつまでも悲しみが癒えないものなんだろうか？一緒に住もうと言ってくれた脱ノマド男性の家のベッドでは寝れず、バンの中で寝直すところが印象的。先輩ノマドたちはほぼリアルノマドらしいが、本人役のリンダ・メイとスワンキーは特に得難い存在感。本物は一味も二味も違う。1年後の年末繁忙期雇用のAmazon倉庫にリンダがいないのが気になった。出演者に老人が多いので撮影中に亡くなられてたりしないかリアルに心配に。それほど真に迫ってる。晴天も、曇天も、雨天もアメリカの田舎の広大な風景が美しい。ピアノと弦の劇伴も素敵。ノマド生活を悲惨に描くでもなく、お薦めするでもない描き方で、特に感動はせず。そして自分にはノマド無理。
