キャンピングカーでの車上生活って聞くとなんか優雅なイメージが浮かぶが、この作品に出てくる年配のノマド達は、そんな甘いものではない。
人生の晩年に、それまで大切にしてきたものを失い、描いていた老後が打ち砕かれてたどり着いたのが車上生活。
だけど、ファーン（フランシス・マクドーマンド）が言う「ホームレスではなくハウスレス」の台詞に凛とした彼女の人生の誇りと矜恃が言い表されていると思う。
実際のノマドたちを起用して出来た映像は、ドキュメントとフィクションが融合しリアルに迫ってくる。
マクドーマンドの虚構とは思わせない演技には舌を巻いた！凄い！
人生最後の折り合いをどんなふうに付けながら 生きていくのか、とても考えさせられた。
アリゾナの大自然の厳しさ、美しさは圧巻。。。
地味だが一見の価値があったと思う。
