叡福寺清子

ファイナル・プランの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ファイナル・プラン(2020年製作の映画)
3.3
軍属にあっては地雷撤去の任に就いていたトムさん.帰国後,とある理由から銀行強盗を開始.その鮮やかな手口から,巷では「速攻強盗」の通り名をいただきました(ただし本人はダサいと思っている模様).ところがある日,アニーさんとの運命の出会いを果たし足を洗って二人で生きていこうと願うようになります.過去を精算し新たな人生を送りたいと望むトムさんはFBIに自ら通報します.幸い,奪った総額900万ドルは手つかず.全額返金の交換条件として,高待遇での服役を持ちかけるトムさん.ところが,トムさんと面談したFBIのニーブンスとホール捜査官は横領し,さらには上司であるベイカー捜査官を射殺しトムさんに罪を着せようといたします.悪徳捜査官の魔の手が,愛するアニーさんにも及ぶと知って,トムさんはなんとか自身の,強盗以外の犯罪の潔白を果たそうとします.

公開当時でニーソンさんは68歳.パルクール的アクションは無理だとしても,本作程度のアクションならまだまだ現役で,大変結構でございます.もちろん,肝心な部分はスタントマンさんがご活躍なんでしょうけど.
で監督さんとは『ブラックライト』でペアを組みますが,出来栄えは本作の方が上.お話もコンパクトにまとまっていて,なによりわかりやすい.もっとも『ブラックライト』も単純はお話ですけどね.FBIがやや間抜けなきらいもしますが,それはハリウッドでは珍しい事でもないんで,気にすんな.
Wikiさんの記事によると,ロッテントマトでは批評家のスコアに比して,観客のスコアが高いとの事.これは良き作品の証拠となることは,大谷吉継さんも申しておりましたし.

なお,本作の原題は『HONEST THIEF』を『ファイナル・プラン』って変名する感性は,批判されてもしょうがない気がいたします.全然かっこよくない.